スプリットボードでバックカントリーを楽しむには、通常のスノーボードとは異なる、特別な道具が必要です。ここでは、基本的な必須アイテムからおすすめの装備まで、使い方や選び方のポイントも交えて紹介します。特に「軽さ」や「操作のしやすさ」を重視した初心者・女性向けのアイテムもご紹介するので、道具選びの参考にしてください。
【必須アイテム】
1.スプリットボード用バインディング
通常のバインディングとは異なり、スプリットボードに特化したバインディングが必要です。これにより、スキー状態とボード状態の変換がスムーズに行えます。バインディングの選び方には「軽量かどうか」や「簡単に操作できるか」がポイントとなります。
・ 選び方のコツ:初心者には、軽量モデルで操作が簡単なタイプが最適。女性向けには小さめの
サイズや軽い素材のバインディングが人気です。
・ 使い方:登りではバインディングをスキーのように使用し、滑り降りる際にはボードモードに
切り替えて装着します。
*ナチュランスでは、カラコラム社製のPRIME CONNECTS(プライムコネクトシリーズ)を使用しています。
2.クライミングスキン
クライミングスキンは、登りの際にスプリットボードの裏面に貼り付け、滑らずに進むための道具です。雪面でグリップが効く素材で作られており、片方向にだけ滑れるようになっています。
選び方のコツ:軽量で装着しやすいものを選ぶと便利です。また、女性向けには、取り外しがスムーズにできる柔らかい素材のスキンが好評です。
使い方:雪の表面に貼り付け、登りの際に滑らないように使います。頂上に着いたら、簡単に剥がして収納できます。
3.ビーコン(雪崩トランシーバー)
雪崩の際に埋もれた人を探し出すための電波発信装置です。バックカントリーでは必須の安全装備で、仲間同士で位置を特定できるように携帯することが求められます。
選び方のコツ:初心者には操作が簡単なモデルがおすすめです。電池の持ちが良いものや、軽量なデザインのビーコンもポイント。
使い方:常に体に装着して、万が一の際に捜索や救助を行えるようにします。
4.プローブ(雪崩用の探査棒)
プローブは、雪崩が発生した際に雪中の埋没者を探し出すための道具です。伸縮式で軽量なものが多く、使いやすさが重要なポイントです。
選び方のコツ:軽量で丈夫な素材を選ぶと良いでしょう。収納時にコンパクトになるものが持ち運びやすいです。
使い方:ビーコンで埋没者の大体の位置がわかったら、プローブを使って正確な位置を確認します。
5.シャベル
雪崩で埋もれた仲間を救助する際に必要な道具です。緊急時に素早く使用できるように準備が求められます。
選び方のコツ:軽量で耐久性があり、収納しやすいモデルが便利です。初心者や女性にはコンパクトで持ち運びが楽なものが良いでしょう。
使い方:プローブで位置を特定した後に、雪を掘り起こすために使用します。
【おすすめ装備】
軽量バックパック
バックカントリー用の装備を収納するためのバックパックです。スプリットボードやシャベル、プローブを安全に携帯できる専用ポケットがあると便利です。
選び方のコツ:軽量で体にフィットするものが快適です。女性向けにはショルダーやウエストベルトが細身のものが人気。
おすすめポイント:荷物をしっかりホールドできるデザインが多く、動きやすさと安全性を両立しています。
2.軽量・コンパクトなウエア
バックカントリーでは登りと滑りで体温調整が難しいため、軽量で通気性が良いウエアが快適です。
特に女性にはフィット感の良いデザインや軽量素材が人気です。
3.GPSデバイス
バックカントリーでは道がないため、迷わないようにGPSデバイスを持っておくと安心です。スマー
トフォンのアプリでも代用できますが、専用のデバイスはバッテリー持ちが良く、登山時に特に役立
ちます。
【持ち物リスト】
バックカントリー初心者が知っておきたい基本的な持ち物リストと選び方のポイントをまとめました。装備の準備が不安な方は、ぜひ参考にしてください。
スプリットボードとバインディング
クライミングスキン
ビーコン、プローブ、シャベル(雪崩対策三種の神器)
バックパック(スキー/スノーボードキャリーがあるものが便利)
軽量ウエア(重ね着できるように工夫しましょう)
グローブ、帽子、ゴーグル
水筒やエネルギーバー(エネルギー補給ができるもの)
GPSデバイスやマップ(予備のバッテリーもあると良い)
まとめ
スプリットボードを使ったバックカントリーは、専用の装備があることで安全性や快適さが大きく向上します。特に雪山の登りやすさと降りやすさをバランスよくサポートするためのギアが揃っていることで、初めての方や女性でも安心して挑戦しやすくなります。
Comments